まだ寒い時期が続きますが、よく「体を温めると代謝が上がる」といわれます。
これって本当でしょうか?
まずは、代謝って何なのかということから説明しましょう。
実は「代謝アップ専門!」「○○で代謝アップ!」と謳っているトレーナーやインストラクターでも、代謝が何なのかをきちんと説明できる人は少ないのが残念な現実です。。。
代謝には、
・カラダの中の栄養素を材料にエネルギーを作り出す「異化」
・エネルギー(とカラダの中の化学物質)を使ってホルモンや酵素を作り出す「同化」
の2つの方向性があります。
異化作用で作り出したエネルギーが、体温になってカラダの中の化学反応(=代謝)を正常に機能させたり、身体を動かす際の直接的なガソリンになり、人間の生命活動を支えてくれています。
ここでポイントになってくるのが、体内で代謝反応を促進してくれる「代謝酵素」の働きです。
カラダの中のいろんな代謝は、酵素が仲介してくれています。
ある栄養素が、酵素と触れ合うことで別の物質になり、その物質がまた他の酵素と反応することで別の物質になり…を繰り返していくのが、代謝です。
だから、酵素が働かないと、代謝が起きなくなり、生命活動がストップしてしまうのです。
脳の中の神経細胞での、シナプスの働きを支えるのも代謝酵素です。
また、交感神経と副交感神経のバランス維持のためにも代謝酵素が欠かせません。
この代謝酵素を活発に働きと「身体を温める(冷やさない)」ということが、とても深く関係しています。
代謝を促進する代謝酵素は、働くのに最適な温度があります。
一般的には、人間の代謝酵素は38~40℃くらいでもっともよく働きます。
これより高すぎても、これ以上低すぎても、酵素は働きません。
だから、カラダは体温を一定範囲内に維持しようとするんですね。
風邪で熱が出て具合が悪くなるのも、深部体温がこれより高くなることと関係しています。
内臓などのあるカラダの深部の体温が38~40℃くらいのとき、体温計で計る体温はだいたい37℃前後です。
体温が低下すると、酵素活性が低下して代謝が低下します。
平常時の体温が低い人は、カラダを温めることで酵素活性が上昇し、代謝が盛んに行われるようになる。
お腹を温めること、必要以上に冷やさないようにすることは、胃腸の消化酵素をうまく働かせる上で大切です。
例えば夏に、冷房の聞いた部屋で冷たいものばかり食べたり飲んでいると、深部体温が低下して、代謝が落ちるということですね。
もっと暑い時期に、このことを書けばよかったなぁ(笑)
また、代謝活動が活発であることにより、エネルギーがたくさん使われるので、食事で取り入れた糖質や脂質がカラダに溜まりにくいということにもつながります。
低体温を改善することで、「うつ」や「統合失調症」といったメンタル面の症状が改善するケースがある、という研究報告もあります。
これは、代謝酵素の働きが活性化することで、脳内のホルモンバランスが改善し、脳の働きが活性化することで、病状に改善が見られた、ということだと考えられます。
結論としてはカラダを温める、冷やさないようにすることは、代謝アップにとても意味があり、ダイエットにも心身の健康にも非常に意味があることだといえます。
現代人の体温は、50年前と比べて1℃低くなったといわれます。
たかが1℃と思われそうですが、酵素反応にとってのこの1℃はとても大きいんですよ!
代謝を上げるために、深部体温を保つということを意識してみて下さい。
今日はこの辺で。
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